精米と検査技術
 
塩川精米所は、公的な米の検査のできる登録米穀検査機関です。また、長年地元での米の精米加工を営んでおり、様々な種類の米を加工し保存できる設備がございます。
 

塩川精米所には、認定を受けた農産物検査員がいます。

塩川精米所では、国の基準に沿って米の等級を見極める技術を持つ農産物検査員がおります。検査で等級と品種が検査できます。

農産物検査はもともと国が行っていましたが、規制緩和の一環として、平成18年からはすべて民間で検査を実施するようになりました。農産物は機械で一様に生産される物とは違い、農作物の管理の仕方や天候により品質に大きな差が出ます。

等級検査を行った米袋の表示

それを、国が定める規格と検査標準品により適正な格付けを行います。農作物検査員は、その高度な鑑定技術を行うための資格です。
検査標準品は、皮部の厚薄、充実度、質の硬軟、粒ぞろい、粒形、光沢並び肌ずれ、心白及び腹白の程度など、数値では表せない形質を現物で表現した一種の「物差し」です。
等級は、米袋に記号で記載されます。
 

食味計

塩川精米所で仕入れるお米は、食味計を用いて、お米の成分をチェックします。その中で、おいしいお米を厳選してお客様に販売しております。

お米の成分と味は密接な関係があります。食味計では下記の数値をチェックできます。お米の味は好みもありますが、一般的にタンパク質、澱粉、水分、脂肪酸量を測定することによって推定できます。
タンパク質 タンパク質は、数値が低ければ低いほどお米に甘み・うまみがでます。
水分 水分の少なすぎる過乾燥米は、味が低下するといわれています。玄米を手で掴んでみて、さらさらして手のひらに全然つかないようなお米です。
澱粉 澱粉中のアミロースですが、炊飯時の粘りに関与しています。アミロースは、数値が低いほど粘りが出ます。
脂肪酸 脂肪酸の数値は、高いほど古米化が進んでいます。
 

精米機

お米の銘柄を単一原料米にするために、「低温精米機」と「循環式精米機」の二つの精米機で処理を行えるようにしています。
低温精米機

新米などを大量処理できる、通常使用している精米機。
家庭で使用されているような通常の精米機とは内部構造が違い、熱くならないので、米の形や品質を保つことができます。
循環式精米機

普段は使用しない、クラッシックな型の精米機です。低温貯蔵庫に保存させている、玄米以外の特別な米を精米します。例えば、通常よりも小さい未熟米を上手に処理することで、米をおいしく食べられるように加工できます。
また、味噌の麹を作るための米を精米します。
様々な米の種類の精米に対応できますが、米の種類により精米技術が違いますので、お持ち込みの際にご説明させていただきます。
 

もみすり機

大型もみすり機とクラシックもみすり機を常備しています。

塩川精米所には米屋の歴史を思わせる、懐かしい型のもみすり機があります。地元に長く精通してきた、精米技術の歴史が刻まれています。

現在では、用途に合わせて少量のもみを玄米できるように、2台のもみすり機を常備することで、米粒が混入しないように配慮しています。古米やもち米をいつの時期に持ち込んでも、もみすりが対応できるようにしております。

・8月〜10月(新米収穫時期) 昨年度収穫米(古米用)
・11月以降〜(新年の餅つき時期) もち米用
 

石抜き機

5馬力と7馬力があり、用途により石抜き機を使い分けています。
 
 
若宮米のご注文はお電話,FAX,メールフォームで承ります。